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Visual Computing 2020 にてVC論文賞を受賞しました!

東京大学と共同研究を行っている「セルアニメ作品の三次元的な矛盾に着目した2.5Dモデルの一検討」がVisual Computing 2020にてVC論文賞を受賞しました.


タイトル:セルアニメ作品の三次元的な矛盾に着目した2.5Dモデルの一検討


著者:福里 司 (東京大学), 前島 謙宣 (OLM Digital, Inc. / IMAGICA GROUP, Inc.)


概要:セルアニメ作品の制作を効率化する方法の1つとして,3Dキャラクタモデルの利用が注目されている.3Dキャラクタモデルは,奥行方向を含む三次元的な動きを容易に表現できる長所を持つ反面,セルアニメ作品に見られるシーンや視点による三次元構造的な矛盾(例:ミッキーマウスの耳部は,どの視点から見ても「正面」を向き,片方の耳が下側に移動している)にそのままでは対応できない欠点がある.

このような背景から,3Dキャラクタモデルの代わりに数枚のイラストから,三次元的な動きを推定する手法が注目されている.Riversらは,各視点から描かれた各パーツの中心にアンカー情報を埋め込むことで,3D空間上における各パーツの位置関係を利用する2.5Dモデルを考案した.しかし,三次元的な矛盾を含むパーツに対しては,ユーザはアンカー情報を除去した上で,パーツの動きを手作業で設定しなければならない問題があった.

そこで本稿では,Riversらの2.5Dモデルに対して,三次元的に矛盾したパーツの位置関係や形状を自動推定するためのアルゴリズムを導入する.さらに,2.5Dモデルを効率的に設計するためのユーザインターフェースも同時に提案し,ユーザテストを通して提案手法の有用性を示す.


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